千寿会散歩会の記・行田市

 千寿会では恒例として、健康ウォーキングと会員相互の親睦を図るために毎年2回散歩会を実施して、市内はもとより近郊各地を歩いています。
 今年の2回目は、映画「のぼうの城」の公開に合わせて、行田市へ行くことにしました。行田市はかつては足袋の町として有名でした。われわれの目的の第一は埼玉県の県名の由来となった埼玉(さきたま)古墳群です。ここの稲荷山古墳からは国宝の「金錯銘鉄剣」が発掘されています。二つ目には「のぼうの城」の舞台となった忍(おし)城跡です。城跡には、現在は御三階櫓が行田市の郷土博物館として再建されています。
 今回は13人が参加しました。
 忍城は石田三成軍に水攻めを受けましたが、城内の武士農民が一致協力して防ぎきって守り抜いたとされています。かつては城を取り囲んでいた湖はほとんどが埋め立てられてしまって、わずかに水城公園に面影が残っているばかりでした。
 郷土博物館を見た後、高源寺へ寄って古墳群まで約3キロを晴れ上がった好天の下歩きました。
 古墳群では「のぼうの城」との関連で言えば、石田三成が陣営を敷いた丸墓山へ登って忍城を眺めました。少し歩き疲れた参加者もいましたが折角だからと稲荷山古墳にも登り、かつてここに豪族が大勢の人々と共に暮らしていた歴史の一端を偲びました。